石田 麻子(Ishida,Asako) 略歴

1994 宮城県多賀城市に生まれる

2017 和光大学表現学部芸術学科 卒業

同年 和光大学表現学部芸術学科 所属 研究生


2015 「色色展」(2人展):和光大学ホワイトギャラリー

2016 「2015年度和光大学表現学部芸術学科選抜展
   《WAG2016》」:表参道画廊+MUSÉE,F

2017 「和光大学表現学部芸術学科卒業制作展2017
   《傍流革命》」:BankART StudioNYK 3F

2017 「サトヤマアートサンポ2017」: 川崎市麻生区黒川

2017 和光大学表現学部芸術学科卒業制作展2017
   優秀作品賞



































































































































日本橋・京橋・銀座周辺は江戸時代から文化の中心として発展を遂げた。

今もなお、絶えず活気で溢れているが、街並は時代と共に変遷していた。

この一帯は関東大震災や太平洋戦争での空襲で甚大な被害を受けた。

しかしその度に人々は純真に未来を信じ、再起した。どの時代でも来るべき文

明に何らかの期待をもっていたはずだ。

だが、それでも人は思いの外飽きやすく、やがて忘却してしまう。

かつて東京にも多くの運河が存在した。

京橋川は東京オリンピック開催にあたり首都高速建設の為に埋め立てられた。

今も新金橋から高速道路を見下ろしてみると確かに蛇行している様子を窺うこ

とができる。

この高速道路が運河の跡であることをどのくらいの人が知っているだろうか。

街がコンクリートで覆われる前、人々はどのような暮らしをしていたのだろうか。

そうした思いを馳せる間もなく、首都の時間は過ぎていく。

しかし、時には過去を想い、情景に浸ることで自分の現在地を再確認できるの

ではないだろうか。

よって新たな見識を広めることができる。そうした回想と感受を繰り返すことで人

はまた一日を送ることができるのだと思う。


石田麻子 個展

京橋川